ブログ

介護タクシー開業者の“間違った営業”を行政書士が解説(京都で開業を考える方へ─失敗しない集客と信頼づくりのポイント)

京都で介護タクシーの開業相談を受けていると、
「車両や許可は整えたのに、利用者が増えない…」
「ケアマネに営業しても手応えがない…」
という声をよく耳にします。

実は、開業者の多くが“間違った営業”をしていることが原因です。
本記事では、京都の地域性を踏まえながら、行政書士の視点で
やりがちな失敗と正しい営業方法を丁寧に解説します。


◆ 1. よくある“間違った営業”5つ

① ケアマネに「名刺だけ」を配って終わる

京都では特に、人間関係の構築を重視する文化があります。
名刺配りだけでは、ほぼ確実に覚えてもらえません。


② サービス内容が“ただの送迎”だと思われている

「介護タクシー=車で運ぶだけ」と誤解されがちです。
介助、院内同行、安全な車いす固定など、
付加価値を伝えなければ差別化できません。


③ 営業先が偏っている

ケアマネだけを回り続けていませんか?
実は京都では、

  • 病院の地域連携室
  • 訪問看護ステーション
  • 包括支援センター
  • 老人ホーム
  • 民生委員

など、複数ルートからの紹介が重要です。


④ ホームページがわかりにくい・情報が古い

京都の利用者や家族は、
慎重にサービスを比較する傾向があります。

電話番号、料金、対応エリア、介助内容が曖昧だと、
迷わず別の事業者に流れてしまいます。


⑤ 「安売り」で勝負しようとする

開業直後にやってしまいがちな営業です。
しかし、介護タクシーは
“サービスの質”で選ばれる世界

安売りは、

  • 利用者からの信頼を失う
  • 事業が疲弊する
  • 他の介護タクシーとも揉めやすい
    という悪循環を生みます。

◆ 2. 京都で成功する“正しい営業方法”

① 「あなたに任せたい」と思われる情報を伝える

京都では、地域の人が
“この人は丁寧で安心できるか”を重視します。

必ず伝えるべきポイントは以下:

  • なぜ介護タクシーを始めたのか(想い)
  • どんな介助手技ができるか
  • スタッフの資格
  • 安全対策
  • 利用者の声(あれば)

ストーリーのある事業者が選ばれやすいのが京都の特徴です。


② “院内同行”を強みにする

病院のスタッフは、
「受付まで連れてきてほしい」「会計まで見てほしい」
というニーズを強く持っています。

院内同行が丁寧な事業者は、病院からの紹介が増えやすいです。


③ 紹介元に“お願い”ではなく“貢献”を伝える

営業の基本は「こちらに利用者をください」ではなく、
「御社の利用者様の負担を減らすお手伝いをします」
という姿勢。

訪問看護やケアマネにとって、
「助かる存在」になることが何より重要です。


④ 京都向けの営業資料を作る

1枚で伝わる資料があると効果的です。

例:

  • 対応エリア
  • 料金
  • 介助方法
  • 院内同行の流れ
  • 事業者の想い
  • 写真つき紹介

「わかりやすさ」=信頼につながる地域です。


⑤ Web × 地域営業の両立が必須

京都は紹介文化の地域ですが、
利用者・家族はネットで検索するため、HPが弱いと不利です。

  • 「京都 介護タクシー 〇〇区」対策
  • 院内同行を強調
  • 写真で安心感を出す
  • 料金・流れを丁寧に説明

これらは京都での成約率に大きく影響します。


◆ 3. 行政書士が見てきた「伸びる介護タクシー」の共通点

  1. 安売りではなくサービス品質で勝負
  2. 1人ひとりの利用者を大切にする
  3. 病院・地域包括との連携を大切にしている
  4. ホームページがしっかりしている
  5. “想い”を明確に伝えている

特に京都は、
「丁寧で誠実であること」が重要視される土地柄。
だからこそ、営業の質がそのまま事業の成長につながります。


◆ 4. まとめ:間違った営業をやめれば、京都では確実に伸びる

介護タクシーの営業は、
一般タクシーや他業種の営業とは全く異なります。

京都では特に

  • 信頼関係
  • 丁寧さ
  • ストーリー
  • 地域連携

が重視されるため、“正しい営業”を行えば、
開業1年目から安定した利用者獲得が可能です。


◆ 5. 京都で開業をご検討の方へ(行政書士として)


大阪と京都では「地域ごとに刺さる営業方法」も微妙に違います。

  • 何から始めればいいかわからない
  • 経営が不安定で相談したい
  • ホームページの文章を改善したい

など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

許可取得〜営業戦略まで、サポートいたします。


乾行政書士事務所について|大阪・京都の福祉・介護の指定申請・運営指導対策

医療・介護・障がい福祉の開業・運営なら大阪の乾行政書士事務所

乾行政書士事務所は、大阪府・京都府を中心に、福祉・介護事業の指定申請サポート運営支援を行っている医療・介護・福祉支援に特化した事務所です。

これから就労継続支援放課後等デイサービス訪問介護通所介護などを開業予定の法人・個人様に向けて、指定取得支援を専門的に実施しています。

さらに、「運営支援」では、処遇改善計画書(実績報告書)作成、研修・委員会の実施、運営指導対策(書類チェック)、自治体へ提出する書類の作成、BCP作成支援等を行っています。

事業内容

  • 障がい福祉サービス事業(就労継続支援、生活介護、放課後等デイサービス 、居宅介護、相談支援事業所等)
  • 介護保険サービス事業(通所介護、訪問介護、認知症グループホーム 等)
  • 福祉・介護事業向け指定申請サポート(法人設立、書類作成、運営指導対策 等)
  • 運営支援(運営指導対策(書類チェック)、処遇改善計画書(実績報告書)作成、研修・委員会の実施、補助金サポート、自治体へ提出する書類の作成(例:変更届出等)、BCP作成支援)

対応エリア

  • 大阪府:箕面市・豊中市・吹田市・茨木市・高槻市・枚方市・交野市・寝屋川市・大阪市 ・四條畷市・東大阪市など
  • 京都府:京都市・長岡京市・向日市・八幡市・宇治市 ・亀岡市など
  • 全国対応可能(全国対応プランあり)

乾行政書士事務所の強み

  • 現場経験のある行政書士、社会保険労務士による実務的アドバイス
  • 障がい福祉と介護保険の両分野に対応可能
  • 法人設立から指定申請、運営フォローまで一貫対応
  • 自社運営施設による「現場視点」でのコンサルティング
  • 介護、障がい福祉の様々なサービス形態の実績あり

お問い合わせ・ご相談

指定申請のご相談、開業サポート、運営支援のご依頼など、まずはお気軽にご連絡ください。

福祉・介護事業の立ち上げから継続運営まで、全力でサポートします。


当事務所では、障がい福祉・介護事業の支援に加え、ご利用者やご家族の生活全体を支えるため、遺言・後見・死後事務などの民事業務にも対応しています。現場の実情を理解した行政書士として、福祉と法務の両面から支援いたします。

関連記事

  1. 【保存版】「介護タクシー」と「一般タクシー」の違いとは?|開業時…
  2. 介護タクシー許可申請でよくある5つのミスとその回避法【行政書士が…
  3. 奈良県で介護タクシーを始めたい方へ|大阪府高槻市の介護タクシー許…
  4. 介護タクシー開業前の相談でよく聞かれる質問5選【行政書士が回答】…
  5. 介護タクシー開業後の動きについて(営業等)|高槻市の専門行政書士…
  6. 介護タクシーの許可申請の流れをゼロから解説|失敗しないためのチェ…
  7. 個人タクシーとの違いを徹底比較|なぜ介護タクシー開業が増えている…
  8. 【介護タクシー開業】個人でもOK?法人で始めたほうが良い?開業前…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP