ブログ

処遇改善加算の実績報告書と給与台帳が合わないとどうなる?― 大阪・京都の介護・障がい福祉事業所向け実務解説 ―

「処遇改善加算の実績報告書と、給与台帳の金額が少し違う気がする…」

大阪府・京都府の介護事業所、障がい福祉サービス事業所から、
非常によくある相談です。

結論からお伝えすると、

実績報告書と給与台帳が合っていない状態は、
運営指導において“最も危険な状態のひとつ”です。

「少しズレているだけ」
「説明すれば分かってもらえる」

そう思っている事業所ほど、
思わぬ指摘や返還リスクにつながる可能性があります。


1.なぜ実績報告書と給与台帳の一致が重要なのか

処遇改善加算は、

  • 計画書
  • 実績報告書
  • 給与台帳・給与明細

一本の線でつながっていることが前提の制度です。

運営指導では、

「実績報告書に書いてある内容が、
実際に給与として支払われているか」

を、客観的な資料で確認されます。

その証拠資料が、
給与台帳・給与明細です。


2.大阪・京都の運営指導で実際に見られるポイント

大阪・京都の運営指導では、次の点が重点的に確認されます。

✔ 実績報告書の支給総額

✔ 給与台帳の支給実績

✔ 処遇改善手当・賞与の位置づけ

✔ 支給時期・支給方法

ここで、

  • 金額が一致しない
  • 手当の名称が違う
  • 台帳上で処遇改善分が判別できない

といった状態だと、
その場で説明を求められます。


3.「合わない」とは具体的にどういう状態か

実務上よくあるのは、次のようなケースです。

ケース①:実績報告より給与台帳の金額が少ない


計画・報告通りに支給されていない
と判断される可能性があります。

ケース②:実績報告より給与台帳の金額が多い


処遇改善加算以外の賃金と混在しており、
内訳が説明できない状態です。

ケース③:手当名が統一されていない

👉

  • 実績報告:処遇改善手当
  • 給与台帳:調整手当・特別手当

この場合、
処遇改善分として支給した根拠が不明確になります。


4.運営指導でどうなる?想定される対応

実績報告書と給与台帳が合わない場合、
次のような対応が取られることがあります。

① 口頭注意

  • 軽微なズレ
  • その場で合理的な説明ができた場合

② 文書指摘・改善報告書の提出

  • 説明が曖昧
  • 書類間の整合性が取れていない

③ 処遇改善加算の返還

  • 実態として要件を満たしていない
  • 改善が行われていない

特に繰り返し指摘されている事業所は要注意です。


5.「税理士が作っているから大丈夫」は通用しない

よくある誤解が、

「給与は税理士に任せているから問題ない」

という考え方です。

しかし運営指導では、

  • 税務上の正しさ
    ではなく、
  • 処遇改善加算制度上の整合性

が見られます。

税理士と行政の視点は、
必ずしも一致しません。


6.なぜズレが起こりやすいのか

処遇改善加算でズレが起こる主な原因は、

  • 計画書作成と給与設計が別々
  • 実績報告を後追いで作成している
  • 手当の整理がされ triggered
  • 毎年前年踏襲で見直していない

「毎年なんとなく回している」状態が一番危険です。


7.ズレを防ぐために必要な考え方

重要なのは、

  • 実績報告書
  • 給与台帳
  • 就業規則・賃金規程

セットで管理することです。

どれか一つだけ正しくても、
他と合っていなければ意味がありません。


8.当事業所の「事務長プラン」で行う処遇改善加算サポート

事務長プランでは、

  • 実績報告書と給与台帳の事前チェック
  • 手当の整理・表記統一
  • 運営指導を想定した説明整理
  • 計画書〜実績までの一貫管理

を、継続的にサポートします。

単発対応との違い

  • 単発:書類単体の確認
  • 事務長プラン:運用全体を通した管理

まとめ|「合わない状態」は放置しない

処遇改善加算の実績報告書と給与台帳が合わない状態は、

「まだ指摘されていないだけ」

というケースが非常に多いのが実情です。

大阪・京都で介護・障がい福祉事業を運営されている方は、
運営指導で見られる前に整えることが、
最も安全で現実的な対応です。


乾行政書士事務所について|大阪・京都の福祉・介護の指定申請・運営指導対策

医療・介護・障がい福祉の開業・運営なら大阪の乾行政書士事務所

乾行政書士事務所は、大阪府・京都府を中心に、福祉・介護事業の指定申請サポート運営支援を行っている医療・介護・福祉支援に特化した事務所です。

これから就労継続支援放課後等デイサービス訪問介護通所介護などを開業予定の法人・個人様に向けて、指定取得支援を専門的に実施しています。

さらに、「運営支援」では、処遇改善計画書(実績報告書)作成、研修・委員会の実施、運営指導対策(書類チェック)、自治体へ提出する書類の作成、BCP作成支援等を行っています。

事業内容

  • 障がい福祉サービス事業(就労継続支援、生活介護、放課後等デイサービス 、居宅介護、相談支援事業所等)
  • 介護保険サービス事業(通所介護、訪問介護、認知症グループホーム 等)
  • 福祉・介護事業向け指定申請サポート(法人設立、書類作成、運営指導対策 等)
  • 運営支援(運営指導対策(書類チェック)、処遇改善計画書(実績報告書)作成、研修・委員会の実施、補助金サポート、自治体へ提出する書類の作成(例:変更届出等)、BCP作成支援)

対応エリア

  • 大阪府:箕面市・豊中市・吹田市・茨木市・高槻市・枚方市・交野市・寝屋川市・大阪市 ・四條畷市・東大阪市など
  • 京都府:京都市・長岡京市・向日市・八幡市・宇治市 ・亀岡市など
  • 全国対応可能(全国対応プランあり)

乾行政書士事務所の強み

  • 現場経験のある行政書士、社会保険労務士による実務的アドバイス
  • 障がい福祉と介護保険の両分野に対応可能
  • 法人設立から指定申請、運営フォローまで一貫対応
  • 自社運営施設による「現場視点」でのコンサルティング
  • 介護、障がい福祉の様々なサービス形態の実績あり

お問い合わせ・ご相談

指定申請のご相談、開業サポート、運営支援のご依頼など、まずはお気軽にご連絡ください。

福祉・介護事業の立ち上げから継続運営まで、全力でサポートします。


当事務所では、障がい福祉・介護事業の支援に加え、ご利用者やご家族の生活全体を支えるため、遺言・後見・死後事務などの民事業務にも対応しています。現場の実情を理解した行政書士として、福祉と法務の両面から支援いたします。

関連記事

  1. 栄養アセスメント加算とは?制度の目的・算定要件をわかりやすく解説…
  2. 処遇改善加算の返還が起こる理由|運営指導で見られるポイント― 大…
  3. Barthel Index(バーセル・インデックス)とは?
  4. 児童指導員等加配加算を徹底解説!
  5. 若年性認知症利用者受入加算とは?
  6. 個別機能訓練加算とは?【徹底解説】
  7. ADL維持加算とは?算定要件・活用ポイントを解説!
  8. 入浴介助加算とは?詳しく解説!

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP